生きてく強さ
「ぎゃ――――――――っっっ」
沈黙の支配する廃墟に、悲鳴が響き渡った。
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「思ったより臆病な男だな」
瓦礫の陰から姿を現したルーファウスは、バッタリと地べたに倒れ伏したクラウドを横に見ながら、墓石の横に転がる作り物の腕を蹴飛ばした。
「ちょっとやり過ぎなんだぞ、と」
「どうせ悪巫山戯ならこのくらいやった方がおもしろいと思ったんだが…」
まじめな顔で言うルーファウスを見ながら、絶対その『悪巫山戯』の対象にだけはなりたくないぞ、と思うレノだった。
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